動物の新生物の治療には、新しい薬剤が大いに期待されているが、現在入手可能な薬剤の使用には大きな改善の余地があると思われる。このような改善には、投与方法の変更、新しい組み合わせ、患者に合わせた投与方法や薬剤の選択などがある。これまでの研究では、犬のリンパ腫における治療効果の潜在的な指標として、「個別化された用量強度」の代替指標、例えば、患者の体格、副作用の発現、薬物動態パラメータなどが特定されており、患者ごとの用量増加の戦略が議論されている。個々の患者における治療法選択のための戦略には、従来の病理組織学、タンパク質ベースのターゲット評価(フローサイトメトリー、免疫組織化学、質量分析など)、および遺伝子ベースのターゲット評価(遺伝子発現プロファイリング、ターゲットまたはグローバルシーケンス戦略)がある。これらの戦略を評価した動物のがんでの現在のデータをレビューするとともに、現在進行中の研究と今後の方向性について提案します。