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Thursday, December 26, 2024
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犬の扁桃腺新生物と様々な原発性新生物からの扁桃腺転移

遠方の原発腫瘍からの扁桃転移は犬では報告されておらず、ヒトでも報告は稀である。本研究の目的は、犬の口蓋扁桃に腫瘍が転移するかどうかを明らかにすることと、頭蓋骨間接CTリンパ管造影法(ICTL)によって口蓋扁桃に求心性リンパ管が流れているかどうかを評価することである。診断検査室の扁桃組織病理学提出物のレトロスペクティブレビューを行った。ICTL検査(n=53)は1人の放射線科医がレトロスペクティブにレビューした。扁桃組織病理標本総数882件のうち、492件(56%)が腫瘍性とされ、そのうち8%が良性であった。扁桃の原発性悪性新生物のうち、扁平上皮癌(55%)、リンパ腫(17%)、メラノーマ(12%)が最も多かった。扁桃腺への転移は41例で確認され、病理組織学的にはメラノーマ(25例)、癌(10例)、血管肉腫(2例)、線維肉腫、悪性組織球症、基底細胞腫、未分化肉腫が各1例であった。扁桃腺メラノーマは合計53例が確認され、そのうち25例は既知の遠隔原発腫瘍からの転移で、28例は扁桃腺のみの転移で、このうち9例はリンパ節転移を併発していた。ICTL症例では、口蓋扁桃へのリンパ造影剤のドレナージはなかった。口蓋扁桃は、様々な場所からの様々なタイプの原発腫瘍の重要な転移部位である。ICTLでは口蓋扁桃へのリンパ管の流出が認められなかったことから、扁桃への血行性転移が強く支持された。扁桃腺への転移は従来考えられていたよりも多いかもしれません。口腔内腫瘍やメラノーマの場合は,扁桃を含めた口腔内の精密検査を行うことが推奨される。

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