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Thursday, December 26, 2024
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脾臓摘出手術を受けた犬の悪性度と生存率に対する胸骨リンパ節腫脹の予後的意義について

このレトロスペクティブコホート研究の目的は、脾臓摘出術を受けた犬の集団における胸骨リンパ節腫脹の有病率を調べ、その有病率が脾臓の悪性腫瘍と関連するかどうかを評価することである。さらに、血管肉腫(HSA)と診断された犬において、手術時に胸骨リンパ節腫脹がある場合とない場合で生存率が異なるかどうかを調査した。2013年から2016年に脾臓摘出術を受けた犬のデジタルX線写真と医療記録をレトロスペクティブにレビューした。調査期間中に159頭の犬が脾臓摘出術を受けた。胸骨リンパ節腫脹の全体的な有病率は12.8%であった。血管肉腫の犬の胸骨リンパ節症の有病率は16.2%(12/74)、その他の悪性腫瘍は15.8%(3/19)、良性の経過では9.8%(10/102)であった。胸骨リンパ節腫脹と血腹症(p=0.20)、胸骨リンパ節腫脹と新生物の存在(p=0.37)との間に有意な関連はなかった。胸骨リンパ節腫脹の有無による全犬の生存確率に有意な差はなかった(p=0.073)。しかし、HSAの74頭(p=0.036)と他の脾臓悪性腫瘍の19頭(p=0.039)では、胸骨リンパ節腫脹が生存率低下と関連していた。胸骨リンパ節腫脹の存在は、血腹を呈している犬に見られる場合、予後を悪くする指標と考えるべきではない。初診時の胸骨リンパ節腫脹の存在は、脾臓疾患を持つすべての犬の生存期間とは有意に関連していなかったが、脾臓悪性腫瘍を持つ犬の生存に関連する予測値を持つ可能性がある。

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