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Tuesday, December 24, 2024
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犬の炎症性乳がんと診断された犬に、シクロホスファミド、シクロオキシゲナーゼ-2阻害剤、リン酸トセラニブをメトロノミックに投与した場合の臨床結果

犬の炎症性乳腺癌(IMC)は悪性度が高く、浸潤性があり、有効な医学的治療法が未だに確立されていないため、治療上の課題となっています。このレトロスペクティブ研究では、二次性IMCと診断された犬において、経口シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害剤とリン酸トセラニブおよび経口シクロホスファミドを併用する治療法(多剤併用療法[MT])と、COX-2阻害剤単独の治療法(単剤併用療法[ST])の有効性を比較した。臨床効果、有害事象、全生存期間(OST)、無病生存期間(DFS)、増悪までの期間(TTP)を評価した。16名の患者が対象となり、8名がMT、8名がSTを受けた。OSTの中央値は、MTを受けた患者で有意に高く(96.0日 vs 37.5日、p = 0.046)、IMCが非手術型ではなく手術後の患者で有意に高かった(86.5日 vs 41.5日、p = 0.038)。さらに、TTPの中央値は、MTによる治療を受けた患者で有意に高かった(p = 0.010)。非手術的IMC患者において、臨床的有用性(CB)に達したのは、MT群では100%(n=3)、ST群では33%(n=1)であり、MT群では奏効期間が有意に長かった(p=0.026)。投与30日目に病勢進行がなかったことは、OST、DFS、TTPの延長と有意に関連していた(それぞれ、p=0.018、p=0.002、p<0.001)。有害事象は、ST と比較して MT 療法を受けた患者で多く発生した(p = 0.026)。MT療法では主に軽度から中等度の有害事象が発生したが、これらは支持療法で解決された。したがって、この併用療法はほとんどの患者が十分に耐えられるものであった。COX-2阻害剤であるトセラニブと経口シクロホスファミドの併用は、IMCを発症した犬に対して治療効果が期待できるプロトコルであると考えられる。

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