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Wednesday, January 1, 2025
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犬の口腔内乳頭状扁平上皮癌の単剤照射による治療-ケースシリーズ

犬の口腔乳頭状扁平上皮癌(COPSCC)は稀な新生物であり、局所浸潤性ではあるが、広い範囲を外科的に切除することで良好な予後が得られる。放射線治療は、外科手術の補助的治療として有効であると報告されている。しかし、単独の治療としての放射線治療の役割については、限られた情報しかない。この単一施設のレトロスペクティブ研究では、マクロスコピックCOPSCCと診断された犬10頭を対象に、単剤で確定的放射線治療(DRT)を行った。これらの犬の年齢の中央値は4歳(範囲:0.4~9.6歳)であった。腫瘍はすべての症例で吻合部の口腔内に存在し、腫瘍サイズの中央値は2.5cm(範囲:0.8~6.8cm)であった。局所および遠隔転移は認められなかった。すべての犬に電子線DRT(>32Gy、3.2Gyのフラクションを1日10~16回)を行った。フォローアップ期間の中央値は961日(範囲:333~3.498日)で、9頭が完全奏効、1頭が部分奏効を得た。部分奏効を示した犬は、放射線治療開始後228日目に病勢が進行した。2頭の犬は腫瘍に関連しない原因で死亡した。残りの7頭は最後の追跡調査の時点で生存しており、完全寛解していた。無増悪生存期間および生存期間の中央値には達しなかった。DRTの忍容性はおおむね良好であったが、すべての犬が自己限定的な急性放射線粘膜炎(グレード2-3)および/または皮膚炎(グレード1)を経験した。晩期放射線毒性は観察されなかった。巨視的COPSCCは放射線感受性の高い腫瘍であり、DRTにより治療が可能であるため、進行した症例では積極的な手術を行う必要がないと思われる。

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