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Sunday, April 13, 2025
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低悪性度肥満細胞腫で初期のリンパ節転移を有する犬が手術を受ける際に、補助的な内科的治療を行っても治療効果は得られない

リンパ節(LN)転移は、皮膚肥満細胞腫(cMCT)の犬の予後を悪くする因子である。転移性LNの選択的リンパ節切除は予後を改善するが、早期転移性(HN2)LNを有する犬における補助的内科治療の有益性については議論されている。このレトロスペクティブな多施設共同研究の目的は、原発性低悪性度cMCT(Patnaik grade 1-2およびKiupel low-grade)の外科的切除およびHN2 LNのリンパ節切除後のアジュバント医学療法の治療効果を、生存率と再発のパターンを分析することで評価することであった。73匹の犬が対象となった。42頭は補助医療(化学療法および/またはキナーゼ阻害剤)を受け、31頭は受けなかった。内科治療を受けた犬のフォローアップ期間の中央値は619日で、2頭が局所再発、3頭がリンパ節再発、4頭が遠隔再発を経験した。手術のみを受けた犬では、フォローアップ期間の中央値は545日であった。局所再発、結節再発、遠隔再発を経験したものはいなかった。術後補助医療を受けた犬では、進行までの期間が有意に短かった(P = 0.021)。全生存期間についても同様の傾向が見られた(P = 0.056)。今回の研究では、低悪性度cMCTの犬が、原発腫瘍の外科的切除とHN2の局所LNの選択的リンパ節切除を受けた場合、予後が良好であることを示している。これらの犬に補助的な内科治療を行っても、進行や生存の面では何の利益もないようである。

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