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Wednesday, December 25, 2024
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ブラジル南部における猫のリンパ腫125例の疫学的、病理学的および免疫組織化学的側面

ブラジル南部で12年間(2004~2016年)に診断された猫のリンパ腫の症例をまとめたレトロスペクティブ研究を行った。猫で診断された125例のリンパ腫をレビューし、年齢、品種、性別、腫瘍のトポグラフィーなどの情報を収集した。FeLVおよびFIVの免疫組織化学的検査を行い、リンパ腫の免疫表現型を調べた。症状は消化器型が最も多く(42/125)、次いで縦隔リンパ腫(35/125)であった。125例中、79例が腫瘍組織でレトロウイルス免疫染色陽性であり(FeLV単独52例、FIV単独14例、FIVとFeLVの共感染13例)、そのうち66/125例がT細胞由来、59/125例がB細胞由来であった。T細胞性リンパ腫の猫の年齢中央値は120ヶ月(10~240ヶ月)、B細胞性リンパ腫の猫の年齢中央値は60ヶ月(6~204ヶ月)であった。消化器系の腫瘍で最も頻度が高かったのは、腸管関連T細胞リンパ腫(1型)であり、縦隔系の腫瘍で最も多かったのはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫であった。縦隔リンパ腫と消化管リンパ腫(n = 77)のみを考慮すると、FeLV陽性の猫における縦隔リンパ腫の有病率は、FeLV陰性の猫におけるこの種の腫瘍の有病率の2.21倍であった(P = 0.036)。縦隔リンパ腫は若い猫に多く見られ、これらの動物における縦隔腫瘍の有病率は、老齢の猫におけるこの腫瘍形態の有病率よりも3.06倍高かった(P = .0125)。本研究は、ブラジル南部における猫のリンパ腫の発症には、レトロウイルス感染が依然として重要な役割を果たしていることを示している。

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